フェアトレード

フェアトレードとは

人と地球にやさしい貿易

フェアトレードは、人と地球にやさしい貿易のしくみです。フェアトレードは、アジアやアフリカ、中南米などの女性や小規模農家、都市の スラムの住人など、社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会をつくりだし、公正な対価を支払うことで、彼らが自らの力で暮らしを向上させる支援をします。

グローバル・ヴィレッジのフェアトレード事業部門であるピープルツリーは、世界で最も支援を必要とする人びとが収入を得て自立できるよう、国際的なフェ アトレード団体のネットワーク、WFTO(世界フェアトレード連盟:World Fair Trade Organization、旧称IFAT)が設立する「フェアトレードの10の指針 (10 Principles of Fair Trade)」を守り、フェアトレードを推進しています。また、持続的な生産を支援するため「環境ポリシー(Eco Policy)」に基づいて製品を作っています。

フェアトレードがもたらす違い

途上国の多くの地域に、豊富な自然資源と伝統の技術を持ちながら、商品開発のノウハウや商品を販売する市場の情報を持たない人びとがいます。貧しさから抜 け出すために立ち上がり、自立の努力をしている人びとを、ピープルツリー/グローバル・ヴィレッジは支援します。現地の技術を生かしつつ日本の市場に受 け入れられるデザインのアイディアを提供したり、品質向上のために技術研修の資金援助をしたり、原料や設備の調達に必要な場合は代金の半額を前払いして、 国際貿易に参加できるよう生産者を支えます。

こうやって生産者パートナーと共に完成させた商品が現地から届くと、ピープルツリーは商品の品質チェックをし、販促活動に努め、そして通販や直営店、取扱店を通じて人びとの元にお届けします。

フェアトレードは、生産地で豊富に採れる原料や、現地の伝統的な手工芸の技術を活かした、 環境を害さない持続的な生産を支援します。自分の暮らす村で仕事 の機会があれば、人びとは出稼ぎのために村を離れ、都市のスラムで暮らしたり、食べるに事欠くような低賃金や劣悪な労働環境に苦しむこともなくなるので す。

フェアトレードによって日々の暮らしに充分な賃金が確保できれば、人びとは地域の絆も取り戻すことができます。井戸を掘ったり、衛生設 備を整えたり、学校 を建てたりして生活の基盤を築き、子どもたちは学校で読み書きを覚えます。こうして、地域発展のためのさまざまな活動が展開し、人びとは人として尊厳ある 暮らしを送れるようになるのです。

WFTO(世界フェアトレード連盟)が定めるフェアトレードの10の指針

  1. 生産者に仕事の機会を提供する
  2. 事業の透明性を保つ
  3. 公正な取引を実践する
  4. 生産者に公正な対価を支払う
  5. 児童労働および強制労働を排除する
  6. 差別をせず、男女平等と結社の自由を守る
  7. 安全で健康的な労働条件を守る
  8. 生産者のキャパシティ・ビルディングを支援する
  9. フェアトレードを推進する
  10. 環境に配慮する