よくあるお問合せ

質問フェアトレードは日本でどのくらい知られていますか?

 

回答一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム(FTFJ)が2015年7月に実施したインターネット調査では、「フェアトレード」という言葉を見聞きした事がある人は54.2%、意味を知っている人は29.3%という結果でした。

FTFJのプレスリリースはこちら

 

 

質問フェアトレードによって現地の生産者の生活はどのように変わるのですか?

 

回答それぞれの国や生産者団体、各生産者の状況によって変化はさまざまですが、1日1度だった食事が3度とれるようになったり、今まで一家5人がひとつの部屋で寝ていたのが、より広い住宅を借りられるようになったという家族もいます。また、子どもを学校に通わせることができるようになったり、将来に備えて貯蓄ができるようになった人など、これまでになかった生活の変化が起きています。

さらに重要なことには、自らの力で生計をたてることによって、生産者はお金では買えない強い自尊心や自信、誇りを得ることができます。これまで性別やカースト制の名残である階級、民族、身体の障がいなどを理由に差別を受け、権利を否定されてきた人びとが、社会や家庭の中で力を得ることができるのです。

 

 

質問フェアトレードはどうして環境にやさしいと言えるのですか?

 

回答フェアトレードは、手仕事やオーガニック農法を重んじ、自然資源を持続可能な方法で使用します。大資本による大規模な機械設備や石油に依存しない生産方法を支援することで、CO2排出量の削減を目指しています。また、長期的な取引を約束することで、生産者パートナーも環境にやさしい生産のための設備投資などをすることができるのです。

このような取り組みは、生産地のみならず世界中で環境への意識を高める役割も果たしています。さらにフェアトレードは、それぞれの国や地域で自分たちの製品の市場をつくり、持続可能な経済システムと地域発展を実現することをサポートします。

農産物などは、日本で手に入りにくい製品の取引を基本としており、生産国だけではなく輸入国における産業の持続可能性にも配慮しています。

 

 

質問商品価格のうち、生産者の手にいくらが渡るのですか?

 

回答まず、フェアトレードは貿易の仕組みのひとつであって、寄付金ではないことをご理解ください。

そのため、生産などに必要なコストを除いた全ての金額が、生産者に手渡されるわけではありません。
「商品の価格のうち、○円相当が生産者の手に渡る」という回答をすぐに出すのは、とても難しいです。
また、生産者の手に直接渡す賃金だけではなく、生産者が安心して働き続けられるための生活および労働環境環境の改善(安全な職場環境を整備し、出稼ぎへ出ることなく自分の町や村で働くことができ、地域に医療所をつくり、子どもを学校へ通わせられるなど)も、フェアトレードがもたらす恩恵です。

生産者団体との間で製品の買い取り価格を決める際、最も基本的なことは「双方の合意によって決定する」ことです。生産者団体から原料価格や賃金、団体や社会プロジェクトの運営に必要なコストを反映した価格を提示してもらい、双方が納得した上で決定します。提示された価格が高すぎて販売が難しいと判断した場合、交渉をすることもあります。その際には、原料費や作業費の内訳まで精査し、コストダウンがはかれるよう率直に相談します。

これらは一般の取引と変わらないように思えるかもしれませんが、途上国の小規模農家や手工芸品の職人たちは、立場が弱いために一方的に買い叩かれ、価格決定に参加できないケースが多いのです。そのような生産者と対等なパートナーシップで取引をすることが、フェアトレードの使命のひとつです。

【ピープルツリーの場合】
ピープルツリーの衣料品や雑貨の場合、生産者団体に支払われている額(原料費、生産者の賃金、現地での輸送費等含む)が商品価格(小売価格)に占める比率は約15%です。
これとは別に、ピープルツリーが約10%を商品開発や品質管理のサポートなど生産者の技術向上のために使っています。
さらに輸入時の関税や物流費、販売のための経費がかかります。

ピープルツリー商品の価格の内訳(衣料品・雑貨)グラフ

フェアトレードでは1種類の商品についての生産数が少ないことが多いため、コストが割高になることもあります。生産者団体に支払われている額の占める比率の高低は、必ずしもフェアであるかどうかの判断基準にはなりません。大切なことは、製品をつくっている生産者が、その仕事で得られる収入によって生活の向上がはかられているかです。

ピープルツリーでは、スタッフが定期的に現地を訪れて、生産者の人びとの生活状況についてヒアリングを行っています。これまでのヒアリングによれば、ピープルツリーの発注によって得られる収入は、現地で同程度の仕事をする場合に比べて、1.3倍から2倍程度であることが明らかになっています。
また、地域によっては、地元に収入の機会がほとんどなく、都市に出稼ぎに行かざるを得ない村で、フェアトレードのプロジェクトが新たな収入の機会を生み出しているケースもあります。

賃金を渡すタイミングも通常の貿易とは異なります。
フェアトレードのものづくりはすべて手作りで製作に長い時間がかかります。
そのため、ピープルツリーが商品を生産者団体にオーダーした時点で、材料の購入や生産者への賃金の支払いに充てるために、代金の半額を前払いしています。

※ WFTOで定められた「フェアトレードの10の指針 (10 Principles of Fair Trade)」もご参照ください。

 

 

質問卒業論文(またはレポート等)のためにフェアトレードについて調べています。
事務所を訪問し、調査のためのインタビューをしたいのですが。

 

回答申し訳ございませんが、同様のお申し出が非常に多く、限られた人員での対応が難しいため、研究のための個別のご訪問はお断りさせていただいております。活動・事業内容や設立の経緯、フェアトレードの一般的な情報についてはピープルツリーのウェブサイトにあるフェアトレードの説明等の関連ページやグローバル・ヴィレッジのウェブサイト等をご参照ください。

それらを参照いただいた上、ほかのご質問等がございましたら、できるだけ具体的に質問内容を箇条書きにし、メールでお送りいただければ、可能な限り対応いたします。
しかし多くのお問い合わせをいただくため、返答に時間がかかる場合や、すべて対応できない場合もございますのであらかじめご了承ください。

また、グローバル・ヴィレッジ/ピープルツリーでは年に不定期に、フェアトレードの生産者を招いたり、フェアトレードや関するテーマでセミナーを行ったりしております。

 

 

質問卒業論文・レポートでフェアトレードをテーマにしており、アンケートに協力してほしいのですが。

 

回答同様のお申し出が非常に多いため、個人の研究目的のアンケートについてはお断りしております。ピープル・ツリー/グローバル・ヴィレッジのウェブサイトやカタログ、発行している書籍の情報などをご参照ください。

また、不定期で開催しているフェアトレードについてのワークショップやイベントでは、参加者のみなさんからの質問にお答えしています。

 

 

質問グローバル・ヴィレッジとピープルツリーとフェアトレードカンパニーはどのような関係なのですか?

 

回答

NGO「グローバル・ヴィレッジ」は、フェアトレードの専門ブランド「ピープルツリー」の母体組織です。

グローバル・ヴィレッジは1991年、環境汚染や貧困問題の解決のためにできることを伝えようと有志が立ち上げた組織です。解決のためのアクションのひとつとしてフェアトレード商品の輸入販売を開始し、1995年には拡大したフェアトレード事業部門を独立させ「ピープルツリー」を展開する「フェアトレードカンパニー株式会社」を設立。
現在は、「グローバル・ヴィレッジ」がフェアトレード推進のための情報発信や啓発活動を、 「ピープルツリー(フェアトレードカンパニー株式会社)」がフェアトレード商品の企画・輸入・販売を担っています。

 

 

質問グローバル・ヴィレッジの活動の資金源はなんですか?

 

回答

グローバル・ヴィレッジの活動は会員の皆さまからの会費と寄付で成り立っており、ピープルツリー商品の売上を収入とするフェアトレードカンパニー株式会社とは別会計です。

 

 

 

質問グローバル・ヴィレッジで働きたいのですが。

 

回答グローバル・ヴィレッジではスタッフを雇用しておりません。
フェアトレード事業を行うピープルツリー(フェアトレードカンパニー株式会社)では、不定期で求人募集をすることがあります。募集情報はこちら

 

 

 

質問インターン/ボランティア活動に興味があるのですが。

 

回答フェアトレード事業を行うピープルツリー(フェアトレードカンパニー株式会社)では、定期的にインターンの受け入れを行っています。 また、事務所や店舗での作業やイベント運営の補助等でボランティアの方に力を貸していただいています。

インターンシップ/ボランティアの内容・詳細等に関しては、求人情報よりご確認ください。